パピーリナックス構築編
〜 Puppy Linux (日本語版) 〜


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0.まえがき

  •  古いPCを再利用することが多い、「自宅LAN構築の宇宙(せかい)」では、旧スペックでも手がるに利用できる、軽量なスモール・リナックスを探していたところ、100MBを割る「Puppy Linux」があることを知った(日本語版では100MBを少し上回る)。さらに、LiveCDだけでなく、USBメモリからも起動でき、しかも日本語版があるということで、早速試してみることとした。
  • 利用目的としては、WindowsPC起動不能時の救済的な利用(レスキュー用)と、HDDのパーテーション設定変更など、ハードディスクの維持管理ツールとして利用する。
  • さらに、Puppy Linuxはサーバーとしても使用できるということで、検証目的でインストール・設定を試みることとした(2009.08)。
  • 今回さらに、WindowsXPで使用していたノートPC(富士通製FMV-BIBLO NB55J = CPU:CeleronM 1.5GHz、メモリ:256MB、HDD:80GB)の動きが重たすぎてイライラするほどの状況なので、軽量軽快なパピーリナックスをデュアルブートで起動し、Windowsファイルを共有・操作できる環境を構築する(2009.12)。
  • 従来どおり、USBメモリ(2GB)はレスキュー用として活用する。


1.LiveCD版のインストール
  • パピーリナックス日本語版のインストールCDはパピーリナックス日本語版ホームページ の「ダウンロード」より最新版イメージをダウンロードしCD-Rに焼き付けて作成。本例ではpup_431JP2012.iso (2012.05.03時点)を使用。
  • CD-ROMドライブにCDを挿入し再起動。
  • 「boot:」プロンプトに対してはEnterキーを押し、マウス選択の後、キーボード選択(Keyboard layout)画面が表示されるので、「jp106」を選択する。
  • Xサーバー選択(X server)画面が表示されるので、本例では「Xorg」を選択する。
  • 初期ウィンドウ画面が表示される。

                    図1.1 初期画面


2.内蔵HDDへのインストール
  • 日本語版4.3から、ユニバーサルインストーラを使用せず、Grub4DOSによってHDDにインストールできるようになったようです。WindowsXPとのデュアルブート、ファイル共有にも合致するので早速活用することとした。

(1)Grub4DOSによるインストール

# mkdir /mnt/sdb1/pup431-2012
  • LiveCDから立ち上がった状態で、内蔵HDDにインストール先ディレクトリを作成する。本例では、WindowsXPと同じC:ドライブにpup431-2012というディレクトリを作成する。
  • 作成したディレクトリpup431-2012に、LiveCDの中身を全部コピーする。

図2.1 Grub4Dos設定画面


  • トップ画面左下、「メニュー」→「システム」→「Grub4Dos ブートローダの設定」を選択し設定画面を開く。
  • インストール先「sda(MBR)」を選択し「OK」をクリックする。

図2.2 起動メニューリスト作成画面

  • 起動メニューリストの基となるパピーリナックスとOSの名称が表示されるので確認し「OK」をクリックする。
  • (本例では以前導入していた4.3版が残っているが無視してください)

図2.3 インストール先ドライブ確認画面


  • インストール先の確認画面が表示されるので「OK」をクリックする。

図2.4 インストール成功画面
  • インストールが成功すれば左図の画面が表示される。「OK」で終了。

(2)終了・保存、再起動
  • CDを抜いた状態で再起動する。
  • 問題が無ければ初期画面が表示される。(図1.1と同様でCDドライブがない状態)






3.USBメモリへのインストール
  • パピーリナックス日本語版をUSBメモリから起動するため、「Puppyユニバーサルインストーラ」により、USBメモリへのインストール、設定を行う。

(1)ユニバーサルインストーラによる設定

図3.1 ユニバーサルインストーラ画面


  • トップ画面左下、「メニュー」→「セットアップ」→「Puppyユニバーサルインストーラ」を選択しインストーラ設定画面を開く。
  • インストールする媒体「USBフラッシュドライブ」を選択する。

図3.2 インストール先選択画面

  • インストール先のデバイスを選択する。
  • (あらかじめFAT16でフォーマット済み。sdbとして認識されている。)

図3.3 インストール先ドライブ情報画面


  • 「パピーをsdbにインストールする」をクリックする。

図3.4 インストール確認画面

  • インストール情報を確認し「OK」をクリックする。

図3.5 コピー元の選択

  • パピーのコピー元を選択する。本例ではLiveCDからコピーするので「CD」を選択する。

図3.6 インストール先の確認

  • コピー先のUSBメモリはVFATでフォーマット済でありほかのファイルは無いが、「/dev/sdbにあるファイルを全て消す」をチェックし、「OK」をクリックする。

図3.7 インストールの完了

  • システム、イメージファイル等がコピーされ、完了すれば「OK」を押し完了。

(2)終了・保存、再起動

図3.8 USBメモリからの再起動画面
  • 設定データをUSBメモリへ保存するため、いったん終了・保存する。(HDDに保存した個人保存ファイルで起動していた場合は、HDDに保存されるので再再起動が必要)。
  • 「スタート」→「シャットダウン」→「シャットダウン」で終了処理。
  • データの保存をする、を選択し、USBメモリ(本例ではsdb)へのセーブを選択する。pupsave-******.4fsファイルが/puppyディレクトリに作成され、少し時間がかかるが、2回目以降は自動的に短い時間で終了する。
  • CDを抜いた状態でUSBメモリから起動する。起動媒体・ドライブについては、BIOSのブート設定画面でUSBメモリが優先設定されていることを確認しておく。
  • USBメモリからの再起動画面は左図のとおり。
  • HDDに保存した個人保存ファイルをUSBメモリの個人保存ファイル用ディレクトリ/puppyにコピーする。

4.パピーの基本的な設定設定
  • パピーリナックスの基本設定はトップ画面の「設定」アイコンをクリックすることにより設定可能である。「ネットワーク設定」と「CUPS印刷設定」について詳細を紹介する。

(1)固定LANの設定

図4.1 基本設定画面

  • トップ画面の「設定」アイコンをクリックすると、図4.1「パピーの基本的な設定」画面が表示される。
  • 「インターネット/LAN接続の設定」をクリックする。

図4.1−1 インターネットコネクションウィザード画面

  • 「インターネットコネクション ウィザード」画面が開くので「ネットワーク又は無線LANでインターネット」をクリックする。

図4.2 ネットワークウィザード画面


  • 「Puppyネットワークウィザード」画面が開くので、インターフェース「eth0」をクリックする。

図4.3 ネットワークインターフェース設定画面


  • 固定IPアドレスの設定とするため、「固定IP」をクリックする。

図4.4 固定IP設定画面



図4.5 設定完了メッセージ
  • 固定IPパラメータのIPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイ、DNSパラメータを設定する。

図4.6 ネットワーク設定完了メッセージ

  • ネットワークインターフェースの設定が成功すれば完了メッセージを表示する。

(2)無線LANの設定

図4.7 ワイヤレスネットワーク設定


  • (1)固定LANの設定のネットワークウィザードで、図4.1−1までは同様。
  • 図4.2の「Puppyネットワークウィザード」画面で、インターフェース「wlan0」をクリックする。

図4.8 プロファイルの選択

  • 使用する無線ネットワークのプロファイルを作成するにあたり、無線を探すため「スキャン」をクリックする。

図4.9 利用可能なネットワーク

  • 利用可能な無線を表示するので、自宅LANで使用しているWBR2-G54を選んで「OK」をクリックする。

図4.10 プロファイルの編集

  • ESSIDを確認しプロファイル名を設定する。プロファイル名デフォルトはESSIDとなっているのでそのままプロファイル名とした。
  • WBR2-G54は簡単接続設定システム(AOSS)で暗号化の設定を簡単化しているが、パピーリナックス日本語版4.3.1では対応していない。そこで、予めWBR2-G54側の暗号化設定を「TKIP」に変更しておく。
  • 暗号化=「WPA/TKIP」をクリックする。

図4.11 暗号キーの入力

  • 「暗号化キー」の窓が開くので、WBR2-G54側に設定した暗号化キーを入力し「保存」する。
  • 「このプロファイルを使う」をクリックする。

図4.12 無線LANネットワーク設定

  • 暗号キーが合致すれば「パピーは生きているネットワークを見つけられました」を表示する。
  • wlan0のIPアドレスをDHCPで自動割当するため「自動DHCP」をクリックする。

図4.13 無線LANネットワーク設定結果

  • 設定成功メッセージが表示されるので「OK」をクリックして終了する。

(3)CUPS印刷の設定

図4.14 追加確認

  • プリンタはキヤノン製IP4100をUSB接続して利用しているので、パピーリナックスにおいても利用可能となるようプリンタ追加設定を行う。
  • 図4.1「パピーの基本的な設定」画面で、「CUPS印刷の設定」をクリックする。
  • 追加の確認画面が現れるので「Yes」をクリック。

図4.15 ヘルプ画面


  • ヘルプ画面が現れるが、しばらくすると次の画面に遷移する。

図4.16 メニュー画面

  • プリンタメニュー画面が表示されるので、「管理」をクリックする。

図4.17 プリンタ管理画面

  • プリンタ管理画面が現れるので、「プリンタ追加」をクリック。

図4.18 プリンター追加画面


  • プリンターの追加画面が現れるので、プリンタの名前を入力する。この例では「Canon IP4100」と入力する。
  • 「次へ」をクリックする。

図4.19 デバイス選択画面

  • プリンタのデバイス選択画面が現れるので、ローカルプリンターの「USB Printer #1(Canon IP_4100)」を選択し、「次へ」をクリックする。

図4.20 モデル/ドライバ選択画面

  • モデル/ドライバの選択画面が現れるので、メーカ名:「Canon」を選択し「次へ」をクリックする。

図4.21 プリンターモデル選択画面

  • プリンタのモデル名:「Canon PIXUS iP4100 - CUPS+Gutenprint v5.0.1(en)」を選択し「次へ」をクリックする。

図4.22 プリンタ追加結果

  • 設定が正しければ成功メッセージが表示される。

図4.23 プリンタ一覧

  • 追加されたプリンタの設定状況が表示される。


5.サーバー機能のインストール・設定
  • Puppy Linuxは軽量ながらサーバー機能も提供されている。パピーリナックス日本語フォーラム「Puppy Linuxでサーバ運用」を見つけ、サーバ導入を試みた。導入レポートが少ないため、試行錯誤でインストール・設定を実施したので、最適解ではないかもしれないが、参考のためそのときのメモを記載する。
  • 基本的なサーバーアプリケーションはPETパッケージマネージャーを活用してインストールする。
 5.1 FTPサーバーの設定
 5.2 SSHサーバーのインストール・設定
 5.3 Sambaによる共有設定
 5.4 Webサーバーのインストール・設定
 5.5 DNSサーバーのインストール・設定


6.あとがき
更新履歴 更新履歴
2008.09
2008.12
2009.08
2009.08
2009.09
2009.12
作成(4.00.03日本語版)
4.1.1日本語版に更新
4.20日本語版に更新
サーバーインストール・設定追加
DNSサーバー追加
4.3.1日本語版に更新
2012.05
4.3.1日本語2012版に更新

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